労働基準監督官の身分保障と罷免の手続き
労働基準監督官の罷免(ひめん)とは?
労働基準法 第97条第5項(労働基準監督官の罷免)の条文
労働基準監督官を罷免するには、労働基準監督官分限審議会の同意を必要とする。
【労働基準監督官の罷免】の条文の解説です
労働基準監督官を辞めさせる場合は、労働基準監督官分限審議会の同意が必要です。
労働基準監督官は労働基準監督署の職員で、労働基準監督官分限審議会は何だっけ?
厚生労働大臣が設置する審議会で、委員は、学識経験者6名、労働者代表1名、使用者代表1名、公益代表1名で構成されます。
わざわざ分限審議会を開催するというのは大層だね。
通常の国家公務員より厳格な手続きが定められています。労働基準監督官は、政府や外部の影響を受けないように、身分の安定が保障されています。
通常の国家公務員とは違う?
労働基準監督官が厳しい調査をしたことで、苦情を受けて不当に辞めさせられるような事態は避けないといけません。公正にしっかり審議をして決定しましょうということです。
分限審議会の同意というのはどういう状態?
労働基準監督官分限審議会に出席した委員の過半数で同意の議決をします。同数の場合は、審議会の会長が決定します。
労働基準監督官が自分の意思で辞めるときは?
その場合は、分限審議会の手続きは不要です。労働基準法の規定では「罷免」となっていますので、一方的に辞めさせる場合だけです。
一般企業でいう解雇、懲戒解雇の場合かな。
そうです。
執筆者:社会保険労務士 木下貴雄【 登録番号 第27020179号 】
就業規則を専門とする社会保険労務士です。メールを用いた関連サービスは20年以上の実績があり、全国の中小零細企業を対象に、これまで900社以上の就業規則の作成・変更に携わってきました。

