労災認定における医師の診断・検案とは?

労災認定で医師の診断・検案が行われるケース

労働基準法 第85条第4項(医師の診断及び検案)の条文

行政官庁は、審査又は仲裁のために必要であると認める場合においては、医師に診断又は検案をさせることができる。

【医師の診断及び検案】の条文の解説です

労働基準監督署等の行政官庁が審査や仲裁を行うために必要と認めたときは、職権で医師に診断や検案をさせることができます。

病気の原因を明らかにしようとすると、医師の協力は欠かせない。

業務災害の認定(労災認定)において、次のような場合は専門判断が不可欠ですので、医師による診断や検案が行われることがあります。

  • 業務が原因で発症・死亡したかどうか判断が難しい場合
  • 精神疾患や過労死など、医学的な判断が重要となる場合

診断は分かるけど、検案というと?

死因等を医学的に確認することです。医師の診断や検案の結果は、労災認定を判断する上で重要な資料となりますが、それだけではなく、勤務状況や業務内容などの事実関係とあわせて総合的に判断されます。

もし、本人が医師の診断を拒否したら?

適切な審査や仲裁を妨げることになりますので、結果的に労災認定を受けられない可能性が高くなります。

社会保険労務士 木下貴雄

執筆者:社会保険労務士 木下貴雄【 登録番号 第27020179号 】
就業規則を専門とする社会保険労務士です。メールを用いた関連サービスは20年以上の実績があり、全国の中小零細企業を対象に、これまで900社以上の就業規則の作成・変更に携わってきました。