フレックスタイム制の途中退職の賃金清算

清算期間が１ヶ月を超えるフレックスタイム制を適用している場合に、勤務した期間が清算期間より短い従業員については、勤務した期間を平均して１週４０時間を超えた時間に対して、割増賃金を支払わないといけません。

清算期間の途中で入社・退社した従業員のことです。

そうですけど、例えば、１月２月３月の３ヶ月間を清算期間として、１月に総労働時間を１０時間オーバーして、２月と３月はそれぞれ５時間マイナスだった場合は、残業手当（割増賃金）の支払いは不要です。

そうです。そのときに、２月末日で退職するようなケースについて、定めた規定です。退職しないで在籍している従業員と退職する従業員では取り扱いが異なります。

３月にマイナス時間で勤務する可能性が残っていますので、そのような取り扱いになります。

その時点で労働時間（残業時間）の清算をします。１週４０時間を超えた時間、つまり、５時間分の割増賃金を支払う義務があります。