ソーシャルメディアのトラブル防止

ソーシャルメディアとは

インターネットや携帯電話、スマートフォンの普及により、ソーシャルメディアが情報発信、情報共有のツールとして、重要な役割を果たしています。

ソーシャルメディアとは、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブ、ニコニコ動画、2ちゃんねる、ミクシー、ブログ等、インターネットを利用して、ユーザーが情報を発信したり、情報をやり取りしたりする伝達手段のことを言います。

ソーシャルメディアのリスク

ソーシャルメディアは、情報を収集したり、コミュニティを形成したりする手段としては、非常に優れたツールです。しかし、ソーシャルメディアは不特定多数の人が閲覧できるため、不用意な発言が原因で、想定外の大きな問題に発展することがあります。

例えば、社内の情報を流出させて顧客や取引先とトラブルを起こしたり、個人としての発言でも会社の信用を損ねたりするケースがあります。

ガイドラインの必要性

ソーシャルメディアは新しいサービスが次々に生まれ、今後も利用は拡大していくことでしょう。会社としても、トラブルに巻き込まれるリスクが高まっていることから、社員のソーシャルメディアの利用に関して、何らかの対策を考えないといけません。

ソーシャルメディアを適切に利用して、会社の信用を守るために、「ソーシャルメディアの利用に関するガイドライン」を策定してはいかがでしょうか。

ガイドラインを策定することで、全ての問題を防止できる訳ではありませんが、ソーシャルメディアのリスクを認識させて、判断基準を示すことによって、一定の効果は期待できるはずです。トラブルを防止できますので、社員本人にとっても有益なものとなります。

ソーシャルメディア・ガイドライン

ガイドラインには、ソーシャルメディアを利用する際の遵守事項や心得を定めて、ソーシャルメディアに対する会社の考え方を明らかにします。また、その意識を高めるために、社員に対して、ソーシャルメディアやインターネットの特性についての理解を促すことも重要です。

インターネットの特性

ソーシャルメディアに限りませんが、インターネットには次のような特性があります。ソーシャルメディアで発信をする際に、これらを意識していないと、トラブルが起きる可能性が高まります。

情報は世界中に拡がる

一度発信した内容は公開され、世界中に拡がります。また、閲覧者を限定して発信したつもりでも、その内容が転送されたり、リンクされたりすると、簡単に拡がっていきます。そして、様々な事情を持った人や関係者など、不特定多数の人がその発信内容を見られる状態になります。会社の上司や身内に見られると困るような発信は控えるべきです。

情報は削除できない

一度発信した内容は全て、第三者によって記録されますので、自らの投稿自体を削除したとしても、完全に削除することはできません。一度発信した内容は、検索可能な状態に置かれて、半永久的にインターネット上に残ります。したがって、発信は慎重に行う必要があります。

匿名は保持されない

匿名で発信したつもりでも、過去の発言内容やリンク等によって、個人が特定されます。また、インターネット上で誹謗中傷をすると、誹謗中傷された人は、プロバイダやサイトの運営会社に対して、個人情報の開示を求めることができます。インターネット上では、匿名は保持されないと認識しておくべきです。

情報を発信する際の遵守事項

法令を遵守すること

情報を発信する際は、法令を遵守する必要があります。特に、著作権や肖像権といった第三者の権利を侵害しないよう注意しないといけません。第三者の発信内容や記事を引用する場合は、引用元と引用箇所を明示する必要があります。また、誹謗中傷をして他人の名誉を傷つける発言をしてはいけません。

個人情報を発信しないこと

個人情報やプライバシーに配慮して、他人の権利を侵害することは許されません。本人の許可がない限り、個人を特定できる発信は控えるべきです。同様に、自分自身の個人情報やプライバシーも守るよう注意する必要があります。

機密情報を発信しないこと

会社の機密情報、及び、顧客や取引先に関する情報には守秘義務があります。これらの情報を発信することは、特に厳しく禁止されています。

就業規則を遵守すること

社員には守秘義務がありますし、会社の信用を失墜する言動が禁止されています。また、会社に損害を与えたり、会社の業務に支障を生じさせたりしたときは、懲戒処分の対象になります。

自己紹介欄に勤務先を記載している場合や、勤務先を記載していなくても発言内容やリンク等から勤務先が推測される場合は、自らの発言によって、自分だけではなく、会社の信用も損なわれる恐れがあることを認識しておく必要があります。

情報を発信する際の心得

情報発信は慎重に

一度発信した内容は世界中に拡がり、完全には削除できないこと、及び、匿名は保持されないことを再認識した上で、情報発信は慎重に行いましょう。誤解を生じないよう正確に発言することを心掛けて、発信する前に内容を確認して、不安があるときは発信しないことが大事です。

対応は冷静に

発言を批判されたりしたときは、感情的な対応はしないで、冷静に対応しましょう。発信する前に不安を感じたときは、直ぐに発信しないで、時間を空けて考えたり、周りの人に相談することも有効です。

対応は誠実に

自らの発言によって他人を傷つけたり、誤解を招いたときは、誠実に対応し、正しく理解されるよう努めないといけません。また、自分に落ち度があったときは、速やかに訂正することが大事です。

情報発信を禁止する事項

  1. 他人を侮蔑したり、誹謗中傷するもの
  2. 人種、思想、信条等を差別するもの
  3. 違法行為、及び、違法行為を助長するもの
  4. 職務上知り得た機密情報、及び、個人情報
  5. 信頼性のない噂、及び、噂を助長するもの
  6. わいせつな内容、及び、わいせつなサイトへのリンク
  7. その他公序良俗に反するもの
メールマガジン

(2016/8作成)