ノー残業デーを実行する

ノー残業デーとは、特定の日を決めて、その日は残業させないという制度です。

ノー残業デーは最も簡単で導入しやすい制度ですので、会社が残業時間を削減する取り組みを開始する際に、最初に検討されます。

従業員が「定時で間に合わなければ残業すればいい」と思っていると、定時で終わることはありません。残業を禁止することによって、従業員は定時に完了できるように、仕事の処理方法や段取り等を工夫するようになります。

普段も、残業は緊急時か納期に間に合わない場合だけ例外的に認めるという基準で、その都度、残業を許可するかどうか判断していると思います。

その上で、ノー残業デーに当たった日については、更に厳しい許可基準としたり、一切禁止にしたりすることとします。

通常は毎週水曜日など週１日の曜日を設定するケースが多いです。

ノー残業デーを導入する場合の注意点としては、ノー残業デー以外の曜日は残業をしても良いという雰囲気を作らないことです。

最初は週１日から始めて、様子を見ながら週２日へ日数を増やしていく方法も効果的です。また、ノー残業ウィークとして、特定の週の残業を禁止する方法もあります。