定年退職の日

法律(高年齢者雇用安定法)により、定年は60歳を下回ってはいけないことになっています。

そのため、就業規則に、「60歳に達した日をもって定年退職とする」と規定している会社も多いです。

就業規則にこのように規定している場合、定年退職となる「60歳に達した日」は、いつになると思いますか?

常識と少し違っているかもしれません。

定年退職の日はいつ?

「60歳に達した日」とは、普通に考えると、60歳の誕生日と思われることでしょう。

しかし、法律上「60歳に達した日」とは、60歳の誕生日の前日を言います。例えば、4月10日生まれの方なら、4月9日が定年退職の日(60歳に達した日)となります。

なお、就業規則の定年退職の日が「満60歳の誕生日」と規定している場合は、そのまま「満60歳の誕生日」が定年退職の日となります。

年齢の計算

年齢の計算については、【年齢計算ニ関スル法律】と【民法】に定められています。

【年齢計算ニ関スル法律】では、年齢の計算については、「民法第百四十三条ノ規定ハ年齢ノ計算ニ之ヲ準用ス」と定めています。

その【民法】第143条第2項では、「週、月又ハ年ノ始ヨリ期間ヲ起算セサルトキハ其期間ハ最後ノ週、月又ハ年ニ於テ其起算日ニ応答スル日ノ前日ヲ以テ満了ス但月又ハ年ヲ以テ期間ヲ定メタル場合ニ於テ最後ノ月ニ応答日ナキトキハ其月ノ末日ヲ以テ満期日トス」と定めています。

年齢は生まれた日(誕生日)を1日目(起算日)として数えます。したがいまして、この応答日の前日で満了することになりますで、「60歳に達した日」というのは誕生日の前日となります。

例えば、4月10日に生まれた赤ちゃんがいて、その4月10日は1日目、4月11日は2日目、、、1年経過、、、4月9日は365日目、つまり4月9日に満1歳になるという訳です。そして、4月10日は1歳と1日目になります。

他にも、厚生年金保険法においても、「60歳に達した日」という書き方がされています。これも誕生日の前日です。法律に関係するもので、「○○歳に達する日」というのは全部、誕生日の前日のことをいいます。

話が少し逸れますが、小学校等で「4月1日生まれの子はそっちの学年になるの?」といったことが話題にならなかったでしょうか?そのことと同じことです。

(2006/6作成)
(2014/11更新)