ハインリッヒの法則

未来に何が起きるかは誰にも分かりません。

しかし、統計上、予測できることもあります。

それがハインリッヒの法則と呼ばれるものです。

ハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則とは、労働災害の発生確率についての法則で、「1件の重大災害の陰には、29件のかすり傷程度の軽災害があり、その陰には300件のヒヤリとした体験がある」というものです。

数年前の話ですが、エレベーターにはさまれるという痛ましい事故がありました。報道によると、過去にエレベーター内に閉じ込められたり、停止階に止まらなかったり、扉が開いたまま動いたり、といった事例があったと伝えられました。

大きな災害が起こる前には、必ずそれを予感させる出来事がある。つまり、災害は予測できるということです。

些細な異常があったときに、「事故にならなくて良かったね」で済ませないで下さい。今度は、同じようなことが起きるのではなく、もっと大きな災害が起きる前触れです。

些細な異常が何度かあったときは見逃さないで、対策を施す。そうすれば、将来の大きな災害を防ぐことができます。

ハインリッヒの法則の応用

ハインリッヒの法則は、労働災害に関しての法則ですが、これは労働災害に限らなくて、様々な場面でも見られることです。

例えば、会社の存続を脅かすような大失敗の陰には、29件の軽度のクレームがあり、その陰にはクレームとして表面化しないまでも、社員が「まずいな」と思う程度の出来事が300件は存在します。

このように、大きな失敗に至るまでには数多くの予兆があります。

その予兆自体は大した問題ではありません。しかし、それを見逃し続けていると必ず大失敗につながります。小さな予兆を感じたときは、決して軽く見ないで、その場ですぐに対応策を講じることが大事です。

(2006/6作成)
(2014/5更新)