労務管理体制を整備する

就業規則を整備する

会社がしなければならないことは労働基準法などの法律で定められています。

しかし、職場のルール、社員の行動規範を定めた法律はありません。どんな組織でもルールは必要で、ルールがなければ組織の円滑な運営ができません。

社員の個性を活かすことは重要ですが、組織のルールは個性よりも優先されるべきです。ルールを無視してそれを放置していたら、メンバー同士の一体感が失われ、組織として機能しなくなってしまいます。

この職場のルールとして機能するのが就業規則です。就業規則によって、トラブルのない職場、万一トラブルが起きてもスムーズに解決できる職場にすることができます。

しかし、就業規則は何も社員を縛り付けるだけではありません。「こういうときは会社はこのように対処する」ということを定めますので、何かあったときに会社の勝手な判断が許されることはありません。

社員の信頼をなくす例としてよく挙げられるのが、その場しのぎの言動や不公平な処遇です。就業規則に基づいた組織運営を繰り返すうちに、社員は会社を信頼して安心して働けるようになります。

また、労使間でトラブルになるのは、「こうなるであろう」と思っていたことが労使間で食い違っているときです。「こうなるであろう」が労使間で同じであれば共に納得できますし、トラブルになることはありません。