目標の設定

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目標の設定

残業時間について、全社の目標、部門の目標、個人の目標を設定します。

過労死の認定基準として、残業時間(法定労働時間を超える時間)が1ヶ月80時間を超えると業務との関連性が強い、1ヶ月45時間を超えると業務との関連性が徐々に強まる、ことが示されています。

また、通常の残業時間については、1.25倍の割増賃金を支払うことが労働基準法で定められていますが、法改正が行われて、残業時間が1ヶ月60時間を超えたときは、超えた時間については、1.5倍の割増賃金を支払うことが義務付けられるようになりました。

そして、1.5倍の割増賃金の支払い義務があるという労働基準法の規定は、中小企業については適用が猶予されていたのですが、中小企業にも2023年4月1日から適用されることが決まっています。

したがって、残業時間は、月45時間、月60時間、月80時間の3段階が目安として考えられます。

目標の設定は、第1期、第2期、第3期、・・・と3ヶ月程度で期限を区切って、各期間ごとに達成度合いを検証すると良いでしょう。

最初の目標は達成しやすいものにして、従業員に達成感を感じてもらうことで、次のステップへのモチベーションが高まることが期待できます。

ただし、現状で、残業時間が月80時間を超えている場合は、いつ過労死が起きてもおかしくない状況です。過労死だけではなく、最近はうつ病の発症も増えていて、過重労働が原因で発症した場合は会社の責任が問われます。

全従業員を対象にして、残業時間を月80時間以内とする目標は、翌月から必ず達成しなければならない目標として設定するべきです。

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