無料証明

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無料証明

労働基準法 第111条

労働者及び労働者になろうとする者は、その戸籍に関して戸籍事務を掌る者又はその代理者に対して、無料で証明を請求することができる。使用者が、労働者及び労働者になろうとする者の戸籍に関して証明を請求する場合においても同様である。

【無料証明】の解説です

従業員又は入社しようとする者は、市区町村の役所に対して、無料で戸籍の記載事項の証明を受けられます。会社が従業員又は入社しようとする者について、戸籍の記載事項の証明を受ける場合も同じです。

どういうこと?

それをクリアするための費用が掛からないということ?

はい。無料で証明を受けられます。

住民票が無料ということ?

いいえ、住民票は有料です。住民票、住民票記載事項証明書、戸籍謄本、戸籍抄本は、この規定の無料証明の対象にはなっていません。

何が無料になるの?

「戸籍無料証明書」というものです。

それが無料でもらえるの?

市区町村の役所によって対応が異なるのですが、戸籍無料証明書の申請書があれば、それに必要事項を記入して提出します。

戸籍無料証明書の申請書がない役所もある?

はい。その場合は書類に、住所、氏名、生年月日を記入して、戸籍の記載事項と違っていないか証明してもらいます。持参した書類に証明印を押してもらいます。

それは住民票がある市区町村の役所で手続きをするの?

戸籍に関することですので、本籍地の市区町村の役所です。

役所の人に「戸籍無料証明書が欲しい」と言ったら通じるかな?

名称が違う場合もありますので、「労働基準法第111条に基づいて年齢証明を受けたい」と言って、それでも伝わらなければ「労働基準監督署に電話して確認してください」と付け加えたら良いかと思います。

対象者がいたら、そのように説明する。

これは一部の役所に限られますが、労働基準法に基づいて年齢証明を受ける場合は無料で「住民票記載事項証明書」を発行している所もあります。

住民票記載事項証明書?

住民票と似たもので、年齢など住民票に記載されている事項を証明してもらえます。これは住民票がある市区町村の役所です。

無料で証明してもらえるの?

基本的には有料なんですけど、労働基準法に基づいて年齢証明を受ける場合に限って、無料で発行している役所もあります。一部の役所だけですけど。

住民票と同じ方法で発行してくれるのかな?

住民票記載事項証明書も専用の申請書がある所とない所があります。申請書があれば、それに記入して提出します。

申請書が用意されていない場合は?

書類に、住所、氏名、生年月日を書いて、役所に証明してもらいます。書類に証明印を押してもらいます。

これは従業員だけではなく、入社しようとする者も対象になっている?

はい。採用を決定した人も対象になります。採用試験の面接段階の人は、まだ採用を決定していませんので、この規定の対象にはなりません。